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Q&A関連用語集

「ACEA」

(Association des Constructeurs Europeans d’ Automobiles)

1996年から採用された「CCMC」に替わるヨーロッパのエンジン油規格を定めた組織名。「欧州自動車工業会」のこと。2年に一度、定期的に規格の見直しが行われている。

「API」

(American Petroleum Institute)

アメリカ石油協会のこと。全米の石油に関連した企業約 300 社が加盟している規格組織。自動車用潤滑油では世界的に最も権威があり、ガソリン用の「S」シリーズ、ディーゼル用の「C」シリーズ、ギヤーオイルの「GL」は有名である。同時にエンジン油が発揮する省燃費性能を規定する「EC」シリーズを持つ。

「ASTM」

(American Society for Testing and Materials)

アメリカ材料試験協会のこと。特に石油関係の試験法や性能基準値の作成には世界的権威を持つ。

「CAFE」

(Corporate Average Fuel Economy)

企業平均燃費のこと。アメリカは自動車の燃費改善に躍起になっており、CAFEを満足しない自動車メーカーには罰金を課す。これに伴い、エンジンオイルにも低粘度化が加速され、燃費向上効果を発揮する性能が必要とされている。

「CCMC」

(Committee of Common Market Automobile Constructors)

西側ヨーロッパの自動車メーカーが主体となって組織された欧州自動車協会のこと。独自のエンジンオイル規格を持っていたが、欧州共同体(EU)の変化に関連した内部紛争によりすでに1990年末に解散している。同組織の定めたエンジンオイルの規格は1996年より「ACEA」規格に移行。

「DEO」

(Diesel Engine Oil)

ディーゼルエンジンオイルの略だが、わが国では一般的には使用されていない業界用語である。ガソリン用エンジンオイルのことを「GEO」と略す。

「DOT」

(Department of Transportation)

ブレーキフルードの厳しい品質を規定する規格。沸点の低い準からDOT-3、DOT-4、DOT-5を規定している。高沸点のDOT-5はレース専用のフルードである。市販車はDOT-3を用いる場合が多い。

「DPF」

(Diesel Particulate Filter)

マフラー後部に取り付けられるディーゼルエンジン排ガス清浄装置の名称。排ガス中のススを物理的に回収、回収したススを高温ヒーターで再燃焼させ、排ガス中の炭素(スス)を無害な「CO2」(二酸化炭素)に変換する。排ガス未対策車に後から取り付けることのできる装置として注目されている。

「DPNR」

(Diesel Particulate NOx Reduction System)

TOYOTAが開発したディーゼルエンジン排ガス清浄装置の名称。Nox吸蔵還元三元触媒を応用し、PM(スス)の連続浄化を行う。実用化には軽油に含まれる硫黄分の低減(50ppm)が必要となる。

「EC」

(Energy Conserving)

エンジンオイルの省燃費性能を意味する記号。米国は自動車の省燃費性能を強く要求するため、すでに最近のエンジンオイルには燃費改善率のランクが定められている。

「EGR」

(Exhaust Gas Recirculation)

排気ガス中の窒素酸化物(Nox)を低減する手段として排気ガスの一部を吸気系に戻し再燃焼させる装置。吸気管に戻される排気ガス量はスロットルバルブ付近の負圧や排気管内の排気圧によって制御されるEGRバルブによって行われる。次世代のディーゼルエンジンは排ガス規制強化のためEGRが多くなる。しかし、EGRを増やすと Noxは低減するが、ススの発生が増加する。

「EOLCS」

(Engine Oil Licensing and Certification System)

APIがSH認定作業に時に打ち出した新しいエンジン油登録認証システムのことで、「イオルカス」と読む。これにより、APIの認定したオイルは厳しい品質基準が守られることになった。

「EPA」

(US Environmental Protection Agency)

「アメリカ環境保護局」のこと。自動車の排気ガス規制では独自の案を持ち、厳しい規制を打ち出している。近年は特にディーゼルエンジンの排気ガス規制強化に動いている。

「GEO」

(Gasoline Engine Oil)

ガソリンエンジンオイルの略だが、わが国では一般的に使用されていない業界用語。ディーゼル用エンジンオイルのことを「DEO」と略す。

「HTHS」

(High Temperature High Shear)

クランクシャフトの軸受け部分のメタル保護性能を評価するために考え出された試験方法。エンジンオイルが高温で高せん断を受けた時にどれだけ粘度低下を起こすか測定する。粘度低下の少ないオイルが優れたオイルと判定される。粘度測定をするところから「HTHS 粘度」とも呼ぶ。エンジン内部とほとんど同じ条件で測定できるところから、エンジンオイルの潤滑性評価に使用される。

「HVI」

(High Viscosity Index)

高い粘度指数を発揮するベースオイルのこと。高度に精製を施されたパラフィン系ベースオイル。高温になってもオイルがサラサラになりにくい性質を持っており、高性能のエンジンオイルを開発するには必要となるベースオイル。合成油と似た性質があるため高級品に使用される。

「ILMA」

(Independent Lubricant Manufacturers Association)

米国内の独立系潤滑油製造業者の団体。正会員はベースオイルの精製をしない、またはベースオイルメーカーの支配下にないことが条件。準会員はベースオイル供給者や添加剤メーカーとなる。

「ILSAC」

(International Lubricant Standardization and Approval Committee)

国際潤滑油標準化委員会のことで、自動車用潤滑油の最低品質基準を定めるなど、SH承認時に注目された。オイルの国際標準を定める動きがあり、今後の動向が注目される。

「ISO 9000」

(International Organization for Standardization 9000)

国際標準化機構のことで、製造業者製造工程の9002、設計を含む分野では9001がある。資格は企業に与えられるものではなく、その企業の各事業所ごとの認定となる。品質管理基準を特に重要視しているところからPL法対策には万全の体制にもなる。

「JAMA」

(Japan Automobile Manufacturers Association, Inc.)。

日本自動車工業会のこと。わが国の主要自動車メーカーとオイルメーカーとで組織されている。ILSACの提唱したオイルの新認証システムを承認したことで注目された。業界では自工会と略される。

「JASO」(The Japanese Automobile Standards Organization = 自動車技術会)我が国の自動車メーカーやオイルメーカー、学識経験者などで組織される「規格会議組織」。エンジンオイルやATFの試験・評価方法にも独自の「JASO 法」を持っている。

世界で初めて2サイクルエンジン油の規格を定めて国際的にも注目された。最近ではアジア市場向けディーゼル油の独自規格「JASO DH-1」「DH-2」「DL-1」を制定している。

「LEV」

(Low Emission Vehicle)

低排出ガス車のこと。今後注目される低公害車である。LEVより低排出ガスの車を「ULEV」(Ultra Low Emission Vehicle)と呼び、さらに優れた低公害車の事を「SUEV」(Super Ultra Low Emission Vehicle)。まったく排気ガスを出さない車を「ZEV」(Zero Emission Vehicle)と区別している。

「Nox」

窒素酸化物のこと。エンジンの排ガス中に含まれる大気汚染物質の一つ。燃焼時に大気中の窒素(N)と酸素が結合することによりNoxが生成される。Xは酸素の数を表す(No2=二酸化窒素)。

特にディーゼルエンジンの排ガスに多く存在し、Noxを低減するためにEGRを増加させたり、Nox還元フィルターの研究が進められている。

「PC」

(Proposal Category)

APIが正式規格を交付する前に発表する検討段階規格のこと。一般的ではなく業界内部で認知され、特に米国内で使用される場合が多い。PCの後に順に数字を付けて運用される。(例:PC-10など)

「PCMO」

(Passenger Car Motor Oil)

アメリカで使用される略語で、乗用車用のガソリンエンジンオイルのこと。

「PSF」

(Power Steering Fluid)

パワーステアリングフルードのこと。特殊車両を除きATFが使用される場合が多い

「PM」

(Particulate Materials)

ディーゼルの排ガス中に含まれる「粒子状物質(スス)」の総称。発ガン性ありと騒がれている。

「SPM」の項目参照。

「SAE」

(Society of Automobile Engineers)

1905年に設立された「米国自動車技術者協会」のこと。自動車用潤滑油の粘度分類を規定しており、世界各国で使用されている。

「SOOT」

(スーツ)

ディーゼルエンジンの燃焼時に発生する「スス」のことで「炭素」が主成分となる物質のこと。ススの発生が多いとエンジンオイルの粘度が増加する。ススは不完全燃焼により発生するため、次世代ディーゼルはより完全燃焼に近づいている。

「SPM」

(Suspended Particulate Materials)

「浮遊粒子状物質」のこと。ディーゼルエンジンの排気ガス規制強化により使用頻度の高い用語。SPM成分には排ガス中のススやエンジンの金属摩耗粉、エンジンオイルの添加剤成分に含まれる金属分など多くの有害物質を含むため環境汚染物質として騒がれている。SPMを単に「PM」と表現する場合もあるが、SPMは「10ミクロン以下」のものを指す。

「SO2」

(Sulfur Dioxide)

二酸化硫黄のこと。燃料中の硫黄が燃焼することで大気中に放出され酸性雨の原因物質となっている。近年では、ガソリンや軽油の硫黄分低減が加速されている。

「ウエア」

(Wear)

潤滑境界面で金属同士が直接ふれ合い発生する摩耗のこと。摩耗防止は潤滑油の命である。

「オイルクーラー」

(Oil Cooler)

オイルを強制的に冷却する装置。冷却方式には2つの方法があり「空冷式」とエンジンの冷却水を利用した「水冷式」がある。一般的には空冷式が多く、熱伝導率が高く軽量化に寄与するアルミ材で作られる場合が多い。エンジンオイルの冷却に用いられる場合が最も多く、ATF、ミッションオイル、デフオイルの強制冷却にも使用される。

「オイルクリーナー」

(Oil Cleaner)

オイルフィルターの項目参照。

「オイルゲージ」

(Oil Gauge)

オイルレベルゲージまたはオイルプレッシャーゲージのこと。

「オイルサンプ」

(Oil Sump)

オイルパンの項目参照。

「オイルシール」

(Oil Seal)

エンジンオイルやミッションオイルを外部に漏れないようにするもの。特に回転軸周囲に用いられ、ゴムと金属が一体となったものが多い。使用されるゴムは「耐油性」「耐圧性」「耐熱性」が要求されるが、経年変化により摩耗・劣化したり、変形や破損の場合はオイル漏れが発生する。静的接続部を密封する部品はガスケットと呼ばれる。

「オイル消費率」

(Specific Oil Comsumption)

時間や出力あたりのエンジンオイルの消費量で(g/ps.h)または(cm3/ps.h)で表される。オイル消費の多いエンジンは良いエンジンとは呼べない。最新設計のエンジンはオイル消費が少ない。

「オイル消費量」

(Oil Comsumption)

エンジンが単位時間あたりに消費するオイルの量で(g/h)または(cm3/h)で表される。

「オイルストレーナー」

(Oil Strainer)

エンジンオイルの濾過機のこと。オイルポンプの吸入パイプ先端に付いている「網」。1立方インチあたり20 の目を持ち、金属片などをポンプが吸い上げないようにしているもの。

「オイルセパレーター」

(Oil Separator)

ブローバイガス再燃焼装置に付けられるもので、クランクケース内部やヘッドカバー内部で発生した未燃焼ガスに含まれるオイル分を取り除く装置。未燃焼ガス内部にはミスト状(霧)のオイルが存在するため、セパレーター内部の金属網を通しミスト状のオイルを液化させる。液化したオイルはオイルパンに戻される。

「オイルタンク」

(Oil Tank)

ドライサンプの潤滑方法をとる場合に装着されるエンジンオイルを溜めておく専用タンクのこと。通常はアルミなどの軽量素材で製作される。ポンプにより回収したオイルの気泡を取り除く役目も果たすため、上下に長い円筒形のタンクが多い。タンクの内部には棚状の仕切板がある。

「オイルテンプ・ゲージ」

(Oil Temperature Gauge)

油温計のこと。一般市販車両に装備されているのはまれで、レーシングカーなどの競技車両に付けられる場合が多い。水温と油温は密接な関係にありエンジンオイルの温度を管理するために用いられる。

「オイルパン」

(Oil Pan)

エンジン最底部にあるオイルを溜めておく入れ物。英国では「Oil Sump」と呼ぶ。パンとはフライパンと呼ばれるように平鍋のこと。通常は鉄板で作られるが、オイルを冷却する働きもするため熱伝導率の高いアルミ(軽量化にも寄与)で作られたり、高性能車では冷却フィンを付ける場合もある。

「オイルフィルター」

(Oil Filter)

別名を「オイルクリーナー」と呼び、エンジンオイルを濾過する装置のこと。オイル内に取り込まれた微粉末の金属分、カーボンやスラッジを取り除く。濾過方式には必ずフィルターを通す「フルフロー式」とバイパスが設けてある「バイパス式」、この両方を組み合わせた「コンビネーション式」がある。現代の自動車はコンビネーション式が主流。

「オイルフィルター・エレメント」

(Oil Filter Element)

オイルフィルターの内部にある濾材で紙や不燃布が用いられる。いわゆる濾紙である。旧式の車ではこのエレメントだけの交換ができたが、手間と時間がかかるため、現在は外装と一体式になった使い捨てタイプに移行している。

「オイルプレッシャーゲージ」

(Oil Pressure Gauge)

油圧計のこと。文字どおりゲージ(針)で油圧を示すものと、油圧が低下した時のみランプを点灯させるワーニングランプ式がある。一般車両ではランプ式が主流、スポーツカーやレーシングカーはケージ式を採用している。ゲージ式にも「電気式」と「機械式」がある。

「オイルプレッシャー・レギュレーター」

(Oil Pressure Regulator)

潤滑系の油圧を一定にコントロールする装置。定められた油圧より高い場合にはスプリングにより圧着されていたバルブが開き、余分な油圧を開放する。通常はオイルクリーナー付近に装備されている場合が多く、寒冷地などでのオイルが固い場合や高回転時の油圧が上がり過ぎを防止する。オイルクリーナーの交換を怠り、クリーナーの目詰まりを起こしている場合はレギュレーターが解放され、クリーナーをバイパスしてオイルが供給されてしまうので、異物を取り除くことができないので注意が必要となる。

「オイルホース」

(Oil Hose)

オイルクーラーを装着した時にオイルをオイルクーラーまで導くためのホース。一般市販車両に使用されるケースは少ない。柔軟性のあるゴムホースが用いられ「耐油性」「耐圧性」「耐熱性」が要求される。レースカーの場合は航空機用の金属メッシュで外部を保護した高価な軽量特殊ホースを使用する。また、油圧式パワーステアリング機構にも使用される。

「オイルポンプ」

(Oil Pump)

エンジンオイルをエンジン各部に圧送する機械式のポンプで、エンジンの動力により駆動される。ギヤー式とトロコイド式の2つのタイプがあり、最近ではトロコイド式が主流である。

オイルの吐出脈動が少ないのを理想とし、作動音も少ない方が良い。AT内部にもポンプがある。ミッションやデフオイルを強制的に冷却する場合は「電気式」を用いる場合が多い。

「オイルライン」

(Oil Line)

エンジンやミッション、AT機構内部のオイル通路の総称。この通路が詰まればエンジン焼付に直結するため、オイルストレーナーやオイルフィルターで異物を取り除いている。品質の悪いエンジンオイルを無交換のまま長期間使用するとオイルラインを詰まらせる。機構の単純な2サイクルエンジンにはない。

「オイルランプ」

(Oil Lamp)

正式にはオイルワーニングランプと呼び、一般市販車のほとんどに採用されている。エンジンオイルの油圧低下を示す警告灯で通常は「赤色」を使用する。メインスイッチを入れると点灯し、エンジンが正常に作動している状態では消灯している。

「オイルリング」

(Oil Ring)

ピストンリングと共にピストンに付けられる金属性のリングで、シリンダー壁面に付着した余分なオイルをかき落とす役目を負う。かき落としたオイルはピストン内側に取り込まれ、ピストン冷却の役目を果たしオイルパンに戻る。通常は2本のコンプレッション・リングの下に付けられている。2サイクルエンジンのピストンにはオイルリングがない。

「オイルレベルゲージ」

(Oil Level Gauge)

エンジンオイルの量や状態を点検するための棒。クランクケース外部からオイルパンに差し込まれており、作業がしやすいようにリング状の取っ手がついている。ゲージ下部にはオイルの上限と下限を示すマークが刻まれており、この範囲内にオイル量を保つ必要がある。英国ではディプスティック(Dipstic)と呼んでいる。

「ガスケット」

(Gasket)

静止部分のシール材のこと。エンジンではヘッドとブロック間に使用されるので有名である。回転する部分などに使用されるシール材は「パッキン」と呼ばれる。

「コーキング」

(Coking)

本来は石油精製プロセスで使用される用語で、残油を分解して軽質分と重質分に分ける方法のこと。エンジンオイルの品質が悪いと熱によりコーキング現象(分離・分解)が発生して有害なスラッジを生成してしまう。オイルの耐熱性と清浄性能を判断するテストに「パネルコーキングテスト」がある。

「コモンレール」

(Common Rail)

新世代ディーゼルエンジンに採用された高圧燃料噴射方式のこと。Commonとは「共通の」という意味を持つが、燃料ポンプから各気筒に分配されていた燃料パイプをいったん共通のコモンレールに貯え、より高圧となった燃料を気筒内に噴射する。噴射された燃料が超微粒子となるため、完全燃焼に近づき、排ガス清浄化に寄与する。今後の次世代ディーゼルはすべてコモンレール式となると予想されている。

「コロージョン」

(Corrosion)

金属が錆びることにより発生する浸食、腐食のこと。錆は「ラスト」(Rust)とも呼ばれる。

「サルファフリー」

(Sulfa Free)

石油系燃料に含まれる「硫黄分(Sulfa)」の少ない燃料のこと。硫黄分が多く含まれた燃料は燃焼後の「硫黄酸化物」の生成が多いため、酸性雨の原因物質として騒がれている。わが国では平成19年(2006)には軽油が、平成20年(2007)にはガソリンの硫黄分が、それぞれ「10ppm以下」に規制される。

「サンプガード」

(Sump Guard)

オイルパンを保護するために取り付けられる物で、オフロードカーや4WDに多く利用される。鉄板や厚手のアルミ板で作られるが、フルガードをするとオイルパンの冷却性能が低下するため、通風口を開けたり、ハシゴ状に製作される場合が多い。一般の乗用車にはほとんど使用されない。

「ジャダー」

(Judder)

クラッチがつながる瞬間や、ブレーキをかけた時に発生するブルブルと伝わる不快な振動のこと。回転物に別の力が作用する時に発生しやすい。部品の精度が悪かったり、使用過程で偏摩耗を起こしている場合にも発生する。最近ではATFの摩擦特性が機械に適合しない時にもジャダーが発生する。

「スカッフィング」

(Scoring)

潤滑不足により発生する傷のこと。特に歯車に発生した傷に使用する専門用語。ピストンやカムに発生した傷を「スカッフィング」と呼ぶ。

「スラッジ」

(Sludge)

沈殿物のこと。オイルの品質が悪いとオイルパン底部やエンジン内部にスラッジが溜まる。これはオイルが酸化することにより起こる現象で、オイルには酸化を抑制する酸化防止剤が配合される。同時に清浄分散性能を高めスラッジの生成を抑制している。

「デポジット」

(Deposit)

エンジン内部に付着する堆積物のこと。ピストンクラウンや燃焼室などに堆積する場合が多い。高温時に発生する「高温デポジット」と、寒冷時に生成される「低温デポジット」がある。デポジットを生成しないエンジンオイルが理想である。オイルにはたとえ燃えてもデポジットを生成しにくい特性を要求される。

「バーニッシュ」

(Varnish)

ワニスのこと。オイルの清浄性能が限界に達すると、エンジン内部の不純物が部品の壁面にこびりつき、焼付塗装を施したように強固に付着してしまう。ウエスなどで拭いても容易には取れない。これはオイルが酸化することにより起こる現象で、オイルには酸化を抑制する酸化防止剤が配合される。

「パッキン」

(Packing)

オイル漏れを防止するために使用されるシール材のこと。往復部分、回転部分、らせん運動などの動く部分に使用されるシール材のことを呼ぶ。静止部分に使用されるシール材のことは「ガスケット」と呼ぶ。

「パティキュレート」

(Particulate)

「SPM」参照。

「フライバイワイヤー」

(Fly by Wire)

Flyは「飛ばす」、Wireは「電線」のことで、高度に電子制御化された機構の総称。自動車への実用化では電子制御スロットルとしてF-1に初採用された。アクセレーターとスロットルは機械的な連結をしておらず、スロットル角度センサーがドライバーのペダル踏み込み量と踏み込みスピードをECUに送り、演算結果はスロットルに取り付けられたモーターに伝達される。極端な例では、ドライバーがアクセルを踏み込んでも、スロットルを絞り込むこともできる。すでに、市販車への導入も開始された。

機械的な接続がないため、きめ細かい制御が可能となり、ステアリング系やブレーキ系統にも採用間近である。単に「バイワイヤー」と呼ばれる場合もある。

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